研究科長挨拶

 宮崎県立看護大学大学院看護学研究科は、地域に根ざした看護の開発を活性化し、よりよい看護をめざすために、看護学の深まりとひろがりを追求しつつ、人々の健康支援に有用な活動を展開しうる実践指導者、教育者、研究者の育成を目的としています。この目的のもと、2001(平成13)年に修士課程、2005(平成17)年に博士(後期)課程が開設されました。開設当時と比べると、現在、看護系の大学院は各課程とも3倍近く増えています。その状況の中で、これまでに培った看護学に対する「見方・考え方」を基盤とし、それをより深め、また、広がりを持たせることができるようなカリキュラムを構成しています。

     世の中は急速に変化・発展しています。看護の分野でも同様であり、複雑化する社会に応じつつ変遷し、分野を超えた学際的な視点を有することが必要となっています。「以不変応万変(不変を以って、万変に応ずる)」という言葉があります。しっかりとした基本があれば、どんな変化にも対応することができるということです。このような中でも、基本をしっかりと身につけていれば、それを基盤に自己のテーマを追求・発展させていくことができます。また、他分野と協働する際でも自分の行っている研究内容(看護学としての特徴)が説明できるように大学院の学びの中で力を付けていけると思います。自分の中で、「看護」について問い続け、その問いを学ぶ者同士、また、指導に当たる教員などとも大いに議論し合える時間となり、それは自己の研究(看護)を見つめ直す良い機会となると思います。我々、指導にあたる教員もともに学び、互いに研究をしていく者として刺激しあえる関係性を築いていきたいと思っています。                                                                                                               研究科長 田中 美智子