大学院

研究科長挨拶

研究科長 田中 美智子
研究科長
田中 美智子

宮崎県立看護大学大学院看護学研究科は、地域に根ざした看護の開発を活性化し、よりよい看護をめざすために、看護学の深まりとひろがりを追求しつつ、人々の健康支援に有用な活動を展開しうる実践指導者、教育者、研究者の育成を目的としています。この目的のもと、2001(平成13)年に修士課程、2005(平成17)年に博士(前期・後期)課程が開設されました。また、2022(令和4)年から前期課程に実践者養成コース(保健師養成)が設置されました。開設当時と比べると、現在、看護系の大学院は各課程とも3倍近く増えています。その状況の中で、これまでに培った看護学に対する「見方・考え方」を基盤とし、それをより深め、また、広がりを持たせることができるようなカリキュラムを構成しています。

世の中は急速に変化・発展しています。看護の分野でも同様であり、複雑化する社会に応じつつ変遷し、分野を超えた学際的な視点を有することが必要となっています。「以不変応万変(不変を以って、万変に応ずる)」という言葉があります。しっかりとした基本があれば、どんな変化にも対応することができるということです。このような中でも、基本をしっかりと身につけていれば、それを基盤に自己のテーマを追求・発展させていくことができます。また、他分野と協働する際でも自分の行っている研究内容(看護学としての特徴)が説明できるように大学院の学びの中で力を付けていけると思います。自分の中で、「看護」について問い続け、その問いを学ぶ者同士、また、指導に当たる教員などとも大いに議論し合える時間となり、それは自己の研究(看護)を見つめ直す良い機会となると思います。我々、指導にあたる教員もともに学び、互いに研究をしていく者として刺激しあえる関係性を築いていきたいと思っています。

目的

過疎化・高齢化・少子化が進む地域の活性化をはかるためには、多様な看護ニーズに主体的・独創的に関わる看護専門職者の育成が待たれています。

本研究科は、地域に根ざした看護の開発を活性化しより良い看護をめざすために、看護学の深まりとひろがりを追究しつつ人々の健康支援に有用な活動を展開し得る看護専門職者の育成を目的としています。

博士前期課程では、複雑な看護現象を科学的に分析できる論理能力を修得することを通して、看護職固有の専門性を追求しつつ、人々の健康支援に有用な活動を展開し得る人材の育成を目的としています。

博士後期課程では、さらに一歩を進めて、看護専門職者を育成する教育者、自立した研究者にふさわしい研究能力の修得をめざしています。すなわち、人々の健康問題の解決に必要性の高い領域において、自ら新たな課題を見出し、先行研究を探索し、実践に密着した研究計画を立ててフィールドを開発し、実証的に研究を進めていく人材の育成を目的としています。

大学院の教育

大学院における支援制度

学びやすい環境を備えた大学院でキャリアアップしませんか?

宮崎県立看護大学大学院は、社会人にも開かれた学びやすい環境を整えています。アカデミックキャリア(研究・教育職希望)やプロフェッショナルキャリア(博士前期課程)など、院生のニーズに合わせた支援を考えています。

1. 長期履修制度

本研究科では、仕事を続けながら、また、育児や介護等の事情を有している場合、標準修業年限(博士前期課程2年、博士後期課程3年)を超えて一定の期間(博士前期課程3年、博士後期課程4年)内で、計画的に学ぶことができます。この長期履修制度を入学時に適用した者は、標準修業年限による修了者と授業料支払総額が同じとなります。

2. 昼夜・土曜日開講

社会人が、働きながら正規の課程で学ぶために、平日の昼間だけでなく、夜間や土曜日にも講義や研究指導が行われています。社会人が学びやすい学習環境が提供できるように、履修方法や授業時間帯を配慮しています。

3. 複数指導体制

博士前期課程及び後期課程において、それぞれの研究題目に基づいて、主指導教員の他に指導を受けることができる教員を配置しています。また、論文作成のためのプロセスにおいて、研究計画発表会を行い、研究計画のブラッシュアップが行えるようになっています。

4. 出願資格認定制度

本研究科では、博士前期課程では学士の学位を、博士後期課程では修士の学位を、有していないものでも、学士と同等もしくは修士と同等、又はそれ以上の研究能力をもつ優秀な社会人を対象に、大学院受験資格について、事前に出願資格があるかどうかの確認を行い、出願資格を認定する制度が設けられています。

5. TA(ティーチングアシスタント)・RA(リサーチアシスタント)制度

1.ティーチングアシスタント(Teaching Assistant)
大学院生が学部生の実験、演習等の教育補助業務を行い、これに対して給与を支給する制度です。大学院生にとっては、教員・研究者となるためのよいトレーニングの場であり、経済的支援にもなっています。

2.リサーチアシスタント(Research Assistant)
大学院生が研究補助業務を行い、これに対して給与を支給する制度です。大学院生にとっては、研究者としての素養を身につける場であり、経済的支援にもなっています。

6.研究支援

令和3年度より、大学院生も学内の研究助成に申請できるようになりました。詳しくは研究活動の研究支援のページの「若手・大学院生奨励研究助成事業」をご参照ください。

7.Microsoft Teamsを用いた遠隔講義の導入

コロナ禍でも円滑に研究指導ができるように、Microsoft Teamsを導入しています。このシステムはコロナ禍に限らず、一部の指定された講義の履修に利用できます。

8.科目等履修制度

本学大学院で開講している一部の授業科目を履修することができます。
履修した授業科目には、試験その他の方法により判定した成績に基づき、単位を認定します。
なお、出願にあたっては必ず事前に事務局教務学生担当にお問い合わせ下さい。

開講科目 授業科目一覧・担当教員(博士前期課程) (PDF:112KB)
授業科目一覧・担当教員(博士後期課程) (PDF:97KB)
入学時期 年2回(4月、10月)
※特別の必要があり、かつ、学修上支障がない場合は、学期の途中とすることができます。
募集人員 若干名
出願資格 (博士前期課程)
大学を卒業した者又はこれと同等以上の学力を有する者(※)
(博士後期課程)
大学院(修士)を卒業した者又はこれと同等以上の学力を有する者(※)
※「出願資格認定申請書」等の提出が必要です。詳細については、事務局教務学生担当までお問い合わせ下さい。
出願期間 開講2ヶ月前まで(1月末、7月末)
入学試験手数料等
種 別 金 額
入学試験手数料 9,800円
入学料 28,200円
授業料 履修科目1単位につき14,800円
申請書等の様式

個別の入学資格審査

出願

問い合わせ先

〒880-0929 宮崎市まなび野3丁目5番地1
宮崎県立看護大学事務局総務課教務学生担当
Tel.0985-59-7705