各プログラム紹介
国際交流活動
サンノゼ(米国カリフォルニア州)研修プログラム
2025年3月15日から3月24日までの日程で短期海外研修「サンノゼ研修プログラム」が実施され、2年生7名、3年生3名、生計10名が参加しました。この研修を通じて、学生たちは看護の専門性だけでなく、異文化理解・人権意識・国際的視野を大きく広げることができました。
プログラムの行程表
1日目
- 福岡空港 → 仁川国際空港(韓国)
- 仁川国際空港(韓国)⇒サンフランシスコ国際空港(米国)
- サンフランシスコ国際空港到着後、BARTやCaltrainなどの公共交通機関を利用してサンノゼへ移動
- サンノゼに到着後、各ホストファミリーの元へ
2日目
- 各ホストファミリーと共にアメリカ文化に触れる
- 現地マーケットやショッピングモールでの買い物、射撃体験、博物館や観光地の見学等
3日目
- 病院見学 (Valley Medical Hospital)
- 特別介護福祉施設の見学 (Canyon Spring)
4日目
- キャンパスツアー (Mission College)
- 看護学科の講義の見学・参加、本学学生によるプレゼンテーション
(日本・宮崎県の文化、本学での学びについて)
5日目
- シニア・コミュニティー・センターでの交流(友愛会)
レクレーションへの参加・交流
学生主催のレクレーション(風船バスケット)、昼食配膳ボランティア、地域のシニアの方々と交流 - 日系アメリカ人博物館見学 (Japanese American Museum of San Jose)
6日目
- 大学見学 (San Jose City College)
日本語クラスへの参加 - 大学見学 (San Jose State University)
看護学科、Wellness Center の見学
7日目
- 高校見学 (Los Gatos High School)
日本語クラスの見学、現地高校生の授業へ参加、交流
8日目
- サンノゼ国際空港 → ロサンゼルス国際空港(米国)
- 学生企画 Los Angeles市内見学(ユニバーサル スタジオ ハリウッド、サンタモニカ、ベニスビーチ、ビバリーヒルズ、グリフィス天文台他)
9日目
- 学生企画 Los Angeles 市内見学(カリフォルニア ディズニーランド他)
10日目
- 学生企画 Los Angeles 市内見学(ドジャース スタジアム、チャイニーズシアター、現地マーケット、)
- 現地 → ロサンゼルス国際空港(米国)
- ロサンゼルス国際空港(米国)→ 仁川国際空港(韓国)
- 仁川国際空港(韓国)→ 宮崎ブーゲンビリア空港(日本)
- 解散
1 医療・福祉施設での学び
病院見学(Valley Medical Hospital)では、現地の日本人看護師の案内のもと、アメリカの医療や制度、病院設備について学びました。病院内には、自宅環境を再現したリハビリ施設や、大柄の方をベッドやトイレへ移送するための天吊りのキャスターなど、日本では見られない設備に学生は驚いていました。また、性別や人種による差別が許されないという考え方や、年齢や宗教によってできることを他者が決めつけないという多様性への理解を深める機会となりました。
特別介護福祉施設(Canyon Spring)では、利用者の尊厳を重視した支援が行われており、学生はその考え方に深く共感していました。施設内は医療スタッフも事務も各部署ごとに細かく分かれて配置されており、より専門的な対応を行なっている様子が見られました。髪型やネイル、メイクなど働き方も自由度が高く、スタッフの明るい対応が印象的でした。丸テーブルやワイングラスなどを使用し高級感を感じる家具や食器を使用するなど、生活の質を高める工夫が随所に見られ、日本との違いを肌で感じる貴重な機会となりました。




2 教育機関での交流
大学見学(Mission College)では、成人期急性期看護に関する少人数制の授業を見学しました。現地学生は自発的にディスカッションをしており、積極的な学びの姿勢に触れました。人体モデルやバーチャル教材を用いた実習も体験し、教育環境の違いを実感しました。本学学生も日本の文化や看護教育について発表し、現地学生との交流を深めました。また、現地教員のご厚意で学食をご馳走していただきました。本学の学生は、現地の教員やスタッフと一緒に食事をいただき、アメリカの大学でのランチを満喫している様子でした。




大学見学(San Jose City College)においては、さまざまな活動を通じて異文化交流を行い、多様な価値観や国際的なつながりへの理解をさらに深めることができました。日本語クラスに参加し現地学生とアニメや音楽など共通の話題で盛り上がり、積極的に交流している様子がありました。授業後はキャンパスツアーやランチを通じて、文化や趣味について理解を深めました。互いに理解しあおうという姿勢から、言語を超えたコミュニケーションの力を実感しました。




San Jose State University では、最新設備を備えた看護学科と充実したWellness Center(日本でいうところの保健室)を見学しました。看護学科では、実際の医療現場を再現した演習室や高性能な人体モデルを使用した実習が行われていました。Wellness Centerでは、学生が無料で診察やカウンセリング、性教育などのサービスを受けることができ、健康面のサポートが充実していました。広大なキャンパス内では、寮やスーパー、レストランなどがあり生活が完結する環境も魅力でした。


Los Gatos High School の日本語クラスで、プレゼンやグループワークを体験しました。学生たちは、少子高齢化や産業、医療など社会的テーマについて意見交換を行い、現地高校生の幅広い領域への関心の高さに驚いていました。授業後は、体育祭のリハーサルに参加し、現地高校生と一緒にレクレーションを行なって交流を深めました。




3 地域福祉と歴史の学び
学生は、高齢者施設「友愛会」で、日系アメリカ人利用者との交流やレクリエーションを通じて異文化理解を深めました。英語で宮崎の紹介プレゼンテーションを行い、利用者の方々が日本を懐かしんでいる様子も見られ、学生が積極的に英語でコミュニケーションを図っていました。また、地域の配食活動にも参加し、施設が高齢者の社会的な居場所となっていることを実感しました。




日系アメリカ人博物館では、戦時中に移民としてアメリカへ渡った日本人の苦悩やその歴史を、数多くの遺留品を通して学びました。「私たちも差別する側になっていないか?」というガイドの言葉が心に残り、多文化共生の大切さを考える機会となりました。


4 ホストファミリーとの交流
サンノゼでは、すべての学生が現地のホストファミリーにお世話になりました。それぞれのホストと共にアメリカでの生活を体験し、日本での生活や宗教、考え方の違いなど、異文化での体験を通して、日本の生活を見直すきっかけとなったようでした。


5 ロサンゼルス市内見学(学生企画)
ロサンゼルスでは高層ビルが立ち並ぶ都会の雰囲気を体感しました。公共交通機関の利用では無賃乗車やホームレスの方々が住まう地域などで注意が必要な場面もあり、生活面での不安も経験しました。物価の高さや治安の違いから、日本の安全さや暮らしやすさを再認識しました。接客やチップ文化など、日本との違いを学び、多くの気づきを得る機会となりました。


―参加した学生の感想―
田爪 亮也(派遣時2年生)
今回のアメリカ海外研修を通して、文化や言語の違いを超えた人と人とのつながりの大切さを実感しました。日本語を学ぶ学生との交流や、異なる文化背景を持つ方々の温かな姿勢に触れ、異文化交流の魅力を深く感じました。また、医療や教育の現場を見学する中で、日本とは異なる制度や価値観を知ることができ、自分の視野が大きく広がりました。特に、日系アメリカ人が歩んできた歴史や、アメリカの実践的な学びの環境に触れたことで、学ぶ姿勢や将来への考え方にも影響を受けました。日本にいるだけでは得られない貴重な体験を通じて、他国の文化を理解することの重要さを改めて感じました。この経験を今後の学びや進路にしっかりと活かしていきたいです。